あらすじ
平和暦4000年。銀河に浮かぶ魏国は、ある壮大なプロジェクトを完成させた。しかし完成当日、何者かの手によって無惨にも研究員が全員殺害されてしまう。これを秦国の仕業とみなした魏国王は征伐を命じ、いまにも宇宙戦争の火蓋が切られようとしていた。 一方、銀河系で最先端のバイオテクノロジーと遺伝子技術を有する秦国では、王家の子息がクローン技術によって誕生していた。その9番目の王子・贏戈蘭は、どんな身分の相手にも態度を変えない心優しい少年だ。彼は、国の奴隷制度を憂い、いつか国を変えてみせると奴隷身分の阿蒙と、友人として語り合っていた。しかし、陰謀に巻き込まれた贏戈蘭は目前で友人を殺され、怒りのあまりに有力貴族の永安侯を手にかけてしまう。罪を問われた彼は流刑地へと向かうが、そこでは新たな世界が彼を待ち受けており…。